sat's blog

2012/02/07

河出書房新社 『21世紀のための吾妻ひでお』 吾妻ひでお 著 山本直樹 監修 を読む

本著は著者の作品の中から監修者が選択したものを集め2012年に単行本として刊行された。

この作品集は書店で購入するのに勇気を必要とする、アズマニアたるこの俺も数秒間思考停止したほどである。
内容に問題があるのではない、装丁に、いや監修者に問題があるからなのである。
内容はこれまで発刊されてきた単行本に未収録の作品を中心に選択されており異論がないのであるが、装丁が悪すぎるのだ。
この監修者はこともあろうか実在のモデルの写真を表紙に使ってしまった、これでは書店の平棚に並べることはほとんど不可能だろう。
昔、ビニールで丁寧に梱包されていた書籍が記憶の隅に残っていたら手にすることはできないだろう。
本著の販売数が伸びなかったとしたら全ての責任は監修者に帰することになる。
作品の可否は作品によって決められるべきだ、監修者が作り上げた装丁が足を引っ張ることがあってはならない。
内容は吾妻ひでお氏を見事に網羅した、それだけに惜しいと思う。
(A)

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