sat's blog

2010/10/13

新潮社 『一週間』井上ひさし 著 を読む

本著は2000年から2006年に「小説新潮」誌で連載された作品を2010年に単行本として発刊したものである。

この作家の最後の単行本である。
内容も本も重い。
『吉里吉里人』の時にはあの厚い本を4時間ほどで読んでしまい自分でも驚いたものだが、本著は一週間を要した。
当時とは読み方も歳も違うから一概に比較はできないが、『吉里吉里人』の時は表面上の面白さにのみ反応したのかもしれないが、この作品には背景を考えながら読めるようになったから時間がかかったのかもしれない。

この作家にはもっと長生きして、もっともっとたくさんの作品を産み出して欲しかったと思う。
(A+)

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