sat's blog

2011/01/01

映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』 を観る

この作品は当初は観に行くつもりはなかったのだが、どうしようもない正月番組を見るよりはましだと思い映画館に足を運んだ。
テレビジョンのアニメーション『宇宙戦艦ヤマト』は1974年に作られたから、36年ぶりの実写映画化となる。
本放送ではそれほど人気が出なかったが、再放送で人気が出、「もういいかげんにしろよ」と言いたくなるくらいアニメーション映画化された。
再映画化が進むたびに内容は悪化していった様に感じている。
テレビジョン放送時では地球を救うためイスカンダルにコスモクリーナーを受け取りに出かけるだけだったのが、絶対悪の象徴であったガミラスのデスラー総統と友好的になったり、特攻を仕掛けることまでやった。
今回の実写映画化で一番危惧したのはそこのところであった。
危惧は的中した。
敵ではあってもガミラス本星への攻撃、そして最後は特攻である。
36年の歳月はこうしたシナリオが製作スタッフから自然に出てくるような時代を反映しているのだろうか。
SFとはいえ、軍隊の映画であり、戦争なのである。
日本国憲法第9条を持つ国で作る映画としていかがなものだろうか。
フィクションだから、映画だから、迫力を出すためだから、そう言って許されるものなのだろうか。
製作者はそこまで充分に考えてプロットを作って欲しかったと思う。
(B-)

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