おもちゃがひとつ仲間入り
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おもちゃがひとつ仲間入りした。
写真のASAHI PENTAX S2 のレリーズボタンにのっているセルフタイマーのことだ。
「ROKUWA」という名のセルフタイマー、たぶん40年近く前のものだろうと思う。
googleで検索してもどういうメーカーだかわからなかったが、錆も出ずきれいな動作をしてくれる。
円盤を廻しバネをチャージしてストッパーをはずすと大きな「ジー」という音がして円盤が回転を始める。
やがてレリーズする瞬間に備えろと言っているように腕を大きく広げ、レリーズボタンにピンを押し込み、パッと腕を閉じる。
なかなか面白い凝った動きをする。
写真機がカメラとなり電子化されて以降、どこのメーカーも10秒前からのんびり、2秒前から忙しなくLEDが点滅するセルフタイマー機能が組み込まれている。
写真機のセルフタイマー機構がどこか調子を落としぎこちない動きをするときがあるのと比べれば、実用的ではあるのだがなんとも面白さがない。
この「ROKUWA SELF-TIMER」は、セルフタイマー機構は高級機にはあるものの普及機には省略されていた時代のものだ。
このセルフタイマーが私の手元にやってきたとき本革のケースに入っていた、高級品だったのだろうか。
40年前といえば総天然色フヰルムが普及しだしたころか、モノクロ写真といえど今と比べて高級品だった。
カラーの同時プリントは1枚70円位しており、今では1時間かからずにできる現像も数日かかった。
このセルフタイマーは40年前、家族の写真を持ち主に代わり撮っていたのだろう。
「三丁目の夕日」の時代のことである。
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