sat's blog

2010/02/22

小学館 レアミクス コミックス RMC006 『忍者武芸帳 影丸伝 6』白土三平 著 を読む

本著は1960年に刊行された単行本を2009年に復刻・刊行されたものである。

この作家が唯物史観を取り入れた作品を描く、という一般の論評は農民を主として取り上げたことにあるのだろう。
忍者、影丸というのはあくまでも「太郎冠者」に過ぎない。
農民が虐げられ、武士に対する反抗を描くことを「階級闘争」とされたのであろう。
しかし、作者は階級闘争を描きたかったのであろうか。
結果としての「階級闘争」なのか、階級闘争を描いたのか、解説を読んでいてわからなくなってきた。
歴史に残る作品であり、時代を反映した作品であることには間違いはない。
(A+)

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