sat's blog

2011/08/01

映画『コクリコ坂から』 を観る

この作品は原作付の少女マンガが原案なのだというが、残念ながら知るところではなかった。
それよりか、監督の宮崎吾郎氏がどのような監督作品第二作を作ったのかに興味があった。
前作「ゲド戦記」に大きな違和感を感じていたから、宮崎吾郎氏には再監督の目はないのではとまで思っていたのだが。
そんな思い込みを持って観た本作品であるが、「ゲド戦記」の悪夢は少しも感じられず、本当に同じ監督なのかと悩んでしまう出来だと言っていいと思う。
もちろん、監督の実の父親である宮崎駿氏に比較するのは酷であるがいくつか気になることはある。
例えばもう少し音楽を大切に使ってやってもいいと思うのだ。
これまでのスタジオ・ジブリの作品の中では近藤喜文氏が監督した「耳をすませば」に近い位置にある作品と言えそうだが、評価も近いものをあげたいと思う。
そう、俺の中ではベスト3に入るものと同等である。
作品の時代を1963年に選んだ宮崎駿氏の企画が良いのだろうか、それもいいのだろう、エネルギッシュな世代である。
しかし、それを反芻して見事に昇華した宮崎吾郎氏に拍手を贈ろうと思う、今後のより一層の飛躍を期待しつつ。
(A+)

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