sat's blog

2012/03/13

講談社 KCDX3232,3 『新装版 ムーン・ロスト 1,2』星野之宣 著 を読む

本著は2002年から2004年に「アフタヌーン」誌で連載された作品に加筆、訂正をして2012年に単行本として発刊したものである。


この作家の発想力は素晴らしい。
月をなくしてしまう、代わりに木星からエウロパを持ってきてしまう、だれがこんな大それた事を考えられるのだろうか。
その途方もない設定をリアルに描き出す力がこの作家にはある。
無論、学問的な理論ではない、作中の「理論」の構築なのであるが。
SF作品は大ボラを「理路整然」と展開する力が肝である。
もっとこの作家の大ボラに酔いたいものだと思う。
(A+)

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