sat's blog

2011/01/28

芳文社 Hobunsha Comics 『特攻の島 2』佐藤秀峰 著 を読む

本著は「週刊漫画TIMS」誌で連載されたものを2011年に単行本として刊行された。

この作品は第二次世界大戦末期の回天開発、特攻の事実を下敷きに物語を構成している。
題材が題材であるだけに作品は重く暗い。
極限の状態に置かれた人間の生き様を描くのが作家の目的だったのだろう。
その目的は成功していると思うが、限られた中でこの先この作品がどのような展開を見せるのだろうか。

この作家は書籍というメディアに絶望を感じているようだ。
しかし、書籍というメディアで作品を読みたいと思う読者もまだまだ多数いる。
この作品がこの作家の書籍での最後の作品にならないことを祈るのみである。
(A+)

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