sat's blog

2010/04/28

彩図社 『社名は絶対明かせない 鉄道業界のウラ話』佐藤充 著 を読む

本著は2010年にWebサイト「鉄道業界の舞台裏」を元に単行本としてまとめられ発刊された。

この作家がサブタイトルに書いた社名はこの本を読んでいけば簡単にわかる、わからなければおかしい。
たぶんペンネームであろうこの作家の実名も、この会社は当の昔に把握していることだろうと思う。
国鉄の「民営・分割化」前後からの一連の書籍からするとインパクトは一段落ちるが、“国鉄時代から考えると見違えるようになった”鉄道会社にとってはかなりのインパクトのある一冊になったのではないかと思う。

項目項目はある程度のインパクトがあるが、どうして“そういう会社”になってしまったのかは理解できていないように感じてならない。
「国家的不当労働行為」と呼ばれる国鉄の「民営・分割化」以後の世代なのだからだろう。
不採用事件は国との和解がとりあえず成立する見込みである。
今は事を荒立てない、という“大人の対応”で事実の記録は、公表は先送りになるのだろう。

何年か先にはきちんと総括をした書籍、そしてそのときの現状を告発する書籍が出てくるのであろうか。
その時代の研究者に任せなければならないことなのか、複雑な思いである。
(A-)

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