sat's blog

2012/08/28

小学館 GAMANGA BOOKS 『三つ目がとおる 10 怪鳥モア2』 手塚治虫 著 を読む


本著は1978年に「週刊少年マガジン」で連載され、2012年に単行本として発刊したものである。

今回復刻された10冊を読み終えると、こんな量だったかと少し意外な気がする。
初掲載当時、熱中して呼んだという記憶がこの作品の量を誤解させたのだろう。
この作品と『ブラック・ジャック』で作家としての力量を世の中に知らしめた作家だが、病魔に倒れなかったらどこまでの作品を生み出し、俺たちを楽しましたのだろうか。
こうして没後も何度目かの出版ブームを起こしている作家だろうが、この作家の跡を継ぎ、追い越していく新たな才能が現れるのだろうか。
出版界に新人を育てる余裕がなくなり、過去の偉人の作品に頼る今日の姿を作家は望んでいないだろう。
(A+)

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