sat's blog

2009/09/02

岩波書店 岩波現代文庫 学術61『宇宙を顕微鏡で見る』佐藤文隆 著 を読む

本著は1989年、1981年に刊行された単行本を文庫として再刊行したものである。

宇宙論については様々な本を読んできた。
いや、正確に言えば、宇宙論の周辺の本を読んできたのである。
本著も宇宙論そのものではなく、宇宙論の周辺を解説しているものにすぎない。
そこに“不満”がある。

宇宙論についてしっかりと学ぶには少なくとも大学の教養学部以上を対象にした書籍を読む必要がある。
それを読まずして、文句を言うのは筋違いといえば筋違いだ。

本著は書きおろしではない。
新聞などでの連載が元である、ということは数式が一つも出てないことからもわかる、“一般読者”向けの本なのである。

要求するものとこの書籍の性格が違うのは著者の責任ではない、読者の責任である。

先々月に買った大学学部向けの教科書をやはり読まなければならないのだろう。
それを理解させてくれただけでも読んだ甲斐はあるというものか。
(A)

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