sat's blog

2009/09/01

『ギャグで駆け抜けた72年 赤塚不二夫展』を観る

『ギャグで駆け抜けた72年 赤塚不二夫展』を観に行った。

赤塚不二夫氏は『おそ松くん』以来のファンで、かなり読んでいると思っていたのだが、ずいぶんと読み落としがあるのに驚いた。
『おそ松くん』→『もーれつア太郎』→『天才バカボン』→『レッツラ・ゴン』というのが私の赤塚不二夫氏の作品の流れだと思うのだが、実際には『もーれつア太郎』と『天才バカボン』の発表順が逆になっている。
これは作品の最終的な熟成度・達成度の順にならべたものであるとも言える。

『もーれつア太郎』と『天才バカボン』を逆に並べたのは、『天才バカボン』は前期と後期では全然違う作品といえるほど違うのだ。
後期、いや末期の天才バカボンの実験性には驚くべきものがある。

これが次の『レッツラ・ゴン』では行きつくところまでいきつくのだ。
『レッツラ・ゴン』は『天才バカボン』ではかろうじて付いて来ていた読者が付いていけず、商品としては失敗だったのかもしれないが、付いていけたものとして赤塚不二夫氏の作品の最高到達点だったと思う。

ギャグマンガ作家は多いけど、赤塚不二夫氏は未だ孤高のギャグマンガ作家なのだ。
(A+)

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