sat's blog

2010/04/16

大丈夫か

友人が小説を出版した。
インターネットで出版元を検索したところ、いろいろな“トラブル”にまみれた出版社であった。
自費出版や共同出版を主に扱う出版社であり、企画出版はほとんど取り扱っていない。つまり、出版費用は作家も支払うのである。
出版社のウェブサイトには具体的な出版費用が出されていないので「騙された」方々の書き込みからの情報なのだが、1,000部発行するのに160万円~200万円もかかるという。1冊あたり原価が1,600円~2,000円ということだ。
ところが友人の小説の販売価格は1,260円である。そう、すべて売れたとしても赤字なのである。
しかも、その出版社の出版物は大手取次ぎに回るわけではなく、提携書店のうちの300店に1冊ずつ配本されるだけである。幸運なことに書店に配本された書籍がすべて売れたとしても、残り700部は注文でしか売ることができないのである。
う~ん、大丈夫なのだろうか。
出版費用に200万円近くかけて印税が数万円ということも書き込まれていた。
作家気分を味わうには高すぎる出費と言わなければならないだろう。

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