sat's blog

2010/08/28

新宿ニコンサロンとコニカミノルタプラザを訪れる

新宿ニコンサロンとコニカミノルタプラザを訪れた。

■新宿ニコンサロン

〔新宿ニコンサロン〕
新鋭たちの写真空間juna21 髙橋あい写真展「ヤマ ムラ ノラ 子どもたちの 未来の子どもへ」

「静かだ」、この写真展を観た第一印象である。
日本とはとても思えないような静かな時を刻んでいるムラ、この作家はこのムラを丁寧に切り撮って観せてくれた。
少しばかり作品から受ける印象と写真展とのタイトルに違和感を感じたが、すばらしい写真展に仕上がっている。
(A)

〔ニコンサロンbis新宿〕
新鋭たちの写真空間juna21 幡野広志写真展「海上遺跡」

なんとも不思議な写真が並んでいる、じっくり観ているとなんだか「おかしいな」という気持ちが沸き起こってくる。
どうもデジタル処理がかなり行なわれているようだ。
絵の調子を整える程度のものは問題視するものでない。
しかし、絵を作り上げているほどいじっているのならばもう写真とは呼べないのではないだろうか。
主題を強調させたいのならばあくまでもカメラワークですべきである。
題材が面白いものだけにもったいないと思う。
(C)

コニカミノルタプラザ

〔ギャラリーA〕
古谷行男写真展「町・小町」

やっぱりモノクロームはいいな、と思う写真展であった。
地元が、地元に住む人たちが大好きな作家が撮ったものだということがよくわかる。
少し古さを感じるが、これもこの地域の現代の一断面なのだろう。
モノクロームフィルムを買い込んで自分で現像をやってみたい気になる写真展である。
(A)

〔ギャラリーB〕
前田敏行写真展「こどもたちの声がきこえる 1996-2009」

保育所での写真というが、子どもたちとの距離感の大きさが気になる。
現像も荒れ気味であり残念だ。
やはりモノクロームが輝くのは美しい写真の仕上がりにもよる。
今、これだけ子どもたちを自由に撮れるのは奇跡に近い。
作家はもっとその奇跡的なチャンスを活かして欲しいと思う。
(B)

〔ギャラリーC〕
ワンダーアイズ写真展「LOVE EARTH 世界の子どもたちが参加したプロジェクト・10年間の記録」

写真の“先生”について勉強をしたことのない子どもの撮った写真は、あれこれ考えずに撮りたいところをズバッと切り取っており、技術的な上手さはないが、ヘタな写真家の“作品”よりも観るべきものがある。
展示された作品はプロフェッショナルの写真家らが行なっただろうが、「写真教育」としては大成功だろう。
やはり、撮影の時には常に子どものような視線であることが必要なのだ。
(A-)

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