sat's blog

2006/05/18

「脳」の本を立て続けに読む

脳に関する本を立て続けに読んでいる。
脳について考えるとき、どうしても思ってしまうのがホムンクルスである。
脳の機能はけっこう詳細に解析が進んでいる。
目や耳、鼻、味蕾、その他の感覚器官からの信号は脳のどこの部位に届き、次の部位に伝わりその興奮が大脳新皮質のどこらで処理されている…、さて、我が意識はどこにあって全体を見ているのだろう。
こうした悩みを思うとき、全能なる小人、ホムンクルスが登場するのである。

しかし、もし脳内知性としてホムンクルスがいたとすればホムンクルスの構造も調べることになり、どこまで行ってもとまらない。
まさかたった一つの神経細胞が外部刺激を処理し、思考し、運動をおこなう指令を出しているのだろうか。
そんなことがあるはずはない。

あと数十年たつとコンピュータ技術も構成素子数が脳に匹敵するだろうし、二次元配線から三次元配線に飛躍しているかもしれない。
「脳」を完全に電子素子で置き換えられたとき、やはりそれは理性と呼ぶのがふさわしいのだろうか。

なかなか「テーマ」としては面白い分野である。

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