sat's blog

2006/06/04

「マナー知らず」という言葉に違和感

朝日新聞夕刊に「私と愛国」という連載があり、識者の「愛国」に対する見解が示されている。
5月29日付夕刊(第4版)に作家の林真理子氏の文章が載ったのだが、冒頭の文章に違和感を感じた。
引用する。

オリンピックで日の丸が揚がり、君が代の歌が流れると素直に感動します。学校の卒業式や入学式で起立しない、君が代を歌わない姿をみるとマナー知らずだと不愉快に感じるけど、露骨に「愛国心」を持ち出すことも嫌。そんな矛盾した感情を持っています。(以下略)

何に違和感を感じたのか。
それは氏が、日の丸や君が代に疑問を呈し行動している人たちを「マナー知らず」だとバッサリ切り捨ててしまったことにある。
「マナー」という言葉を使い、“検討する範囲の外”に押し出す無神経さにである。

こうした「少数意見をバッサリと切り捨てる方法」が最近多くなってはいないか。
いろいろな場面で意見を異にすることがあるのだが、最近無意識にカヤの外に置かれていると自覚することがある。
ろくに議論を戦わせず、「マナー知らず」「○○だから」をレッテルをはる、これを無意識にしている。
恐ろしいことではないだろうか。

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