sat's blog

2007/01/11

写真展開始!

写真展を開始した。
所属する日本リアリズム写真集団(JRP)新宿支部の写真展『みつめる』である。

現在、写真を目にする日がないくらい写真はあふれているのだが、写真を文化、芸術として考えると恐ろしいほど貧困な状況にある。
ごく一部の“有名写真家”はともかく、大半の写真家、アマチュア写真家にとって作品を発表する場が如何に少ないことか。
インターネットによる発表という手もあるのだが、大サイズのプリントを良好な状態で展示できる会場、公設のものはもちろん民間の施設も探し回らねばならない。

幸いにして施設を確保できたとしても、作家が集中し作品選考がある一部写真業界のギャラリーを除くと会場費が非常に莫迦高い。

そして、一番辛いのが入場者の少なさである。
写真展にかかる費用を総入場者数で割った場合、新作映画を見るより高価になるのでないかと思う。
特に『みつめる』のように作家それぞれが“自分勝手”で“鑑賞者に媚びず”に撮っている写真展の場合、はっきり言って悲惨である

なぜこうなってしまうのか。
一番の原因は写真を芸術として学校教育でほとんど教えられてこなかったことにある。
写真はカメラという機械によって作られるため、“サルにでもできる”と誤解している人間が多いのだ。
写そうとする行為、そして写ったものを取捨選択して初めて芸術になるのだというのに。

しかし、時間と資金を浪費してまでも写真という芸術に我々は突き進んでいるのである。
なぜなのか、楽しいからである。

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