sat's blog

2009/04/11

中央公論社 中公文庫『法歯学の出番です 事件捜査の最前線』鈴木和男 著 を読む

本著は1979年に日本書籍より『歯は語りかける-法歯学の犯罪捜査』として刊行されたものを、1986年に改題して文庫本として刊行したものである。
よって、“最前線”となっているが30年も前の著作であるから、内容は古いといわざるを得ない。

本著には「日航ジャンボ機の御巣鷹の尾根への墜落事故」も出ているので、時の流れの早さを感じる。
現在はDNA鑑定技術が進んでいるため、法歯学の重要性は相対的に落ちてきたのではないかと思うが、それでも捨て去ることの出来る分野ではないのであろう。
本来医学は生きている人間を相手にする学問であるが、その一分野として死者を扱う分野があるというのは皮肉なことである。
出来ればお世話になることがなく済ませたいものである。
(B)

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