sat's blog

2009/06/19

小学館 BIG COMICS SPECIAL『PLUTO08』豪華版 浦沢直樹×手塚治虫 著 長崎尚志 プロデュース 手塚眞 監修 を読む

マンガである、しかも手塚治虫氏と浦沢直樹氏のコラボレーションとなったら読まないでおける訳はない。

今回は“豪華版”であるが、30日に発売される“通常版”も購入するのは自分でももうわかっている。
それほどに待ち遠しく、楽しんで読んだ作品である。
雑誌「少年」に手塚治虫氏が鉄腕アトムを連載しており、「史上最大のロボットの巻」を発表してからどれだけになるのだろう。
今をときめく浦沢直樹氏がリメイクした本作品は、手塚治虫氏のオリジナルとがっちり四つに組んで闘った。
言わば、「史上最大のマンガの巻」なのである。
手塚治虫氏版ではその時代の“古さ”が、浦沢直樹氏にはこの作家の癖である張り巡らした伏線を刈り取りきらないという癖が、そのマイナス面を差し引いても充分に四つに組んだと思う。

手塚治虫氏は誰もが認めるを得ないマンガ界の巨星である。
その巨星にオマージュではなく、面と向かって闘いを挑んだ本作品を描くような作家がどんどん出てきて欲しいものだと思う。

今回の勝負、どちらが勝ったのであろうか。
「今回は引き分け、勝敗は延長戦に」というのはどうだろう。
もっと読んでいたいからだからなのだが…。
(A+)

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