sat's blog

2006/02/10

混雑する階段

ラッシュ時間帯の駅の階段の流れをみていつも思うのだが、人の流れというものは非常に面白い。

上方への流れ、下方への流れどちらもそうなのだが、けっして同じ幅では流れていない。
例えて言うなら楔形の流れとなる。
入り口は集中するために広いのだが、階段の終わりは反対の流れに押されて狭くなっている。
だから、双方向半々の人の流れがあったとしても階段の幅フルに流れたときの半分も流れなくなる。
なぜ上下の流れを隔てるしきいがないのか、発車ベルがなって目の前でドアが閉まったとき何度も思った。

人の流れはけっして液体の流れではない。
どちらかというと軽い粘性を持った粉粒体の流れに近いものと思う。
障害物周辺の流れ、立ち止まる人をよける流れ、自分が流れの中にいないとよく見えてくる。

工事で流れを変更しようとしていることも多いが、この粉粒体、意思を持っているから余計ややこしい。
頭で考えたことどおりに言っていない、このことに気がついている設計者・計画者が何人いるのだろうか。

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