sat's blog

2009/01/26

岩波アクティブ新書『キッズテニス 「好き」を見つける「楽しい」を育む』伊達公子 著 を読む

この著書は2004年に発刊されているので、本来ならば著者名は「クルム伊達公子」であるのだが、どう名乗るかは本人が決めればいいことであるから余計なお世話ではある。

昨年より現役テニス選手として活躍を始めているが、1998年より始めた「伊達公子とテニスであそぼ カモン!テニスキッズ」をこの著書では紹介している。

テニスの上達書ではなく、テニスの入門書でもない。
テニスで楽しみ、テニスを遊ぼうという、テニススクールや学校の部活のテニスとは違う。

今、日本のテニス界はクルム伊達公子氏が13年のブランクを背負って復活しても、いきなり国内の主要大会で優勝を含む優秀な成績を上げ、世界ツァーに参戦してしまうことが出来るほど裾野が狭くなってきてしまっているように思う。
もちろん、クルム伊達公子選手の年齢を感じない実力があるにしてもだ。

「伊達公子とテニスであそぼ カモン!テニスキッズ」は“選手強化”でなく、テニスの裾野を拡げようという、クルム伊達公子氏の思いが感じられる。
クルム伊達公子氏の一番の思いは「子どもたちと楽しみ遊んでみたい」だったのだと思う。

子どもたちはそれぞれ個性を持ち、無限の可能性を持っている。
それをこういう形で応援する著者の姿を「できる人はいいな」と思うのではなく、自分の出来る形でやっていければと考えたいと思う。

(A)

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