sat's blog

2009/01/24

ちくま文庫『チャランポランのすすめ』森 毅 著 を読む

この著書は森毅氏が雑誌や新聞に書いてきたコラムをまとめた本『チャランポラン数学のすすめ』(1983年刊)を1993年に文庫本化したものである。

森毅氏が言う「チャランポラン」は「イイカゲン」とは違う、筋の通った「チャランポラン」なのである。
森毅氏は戦時中は非国民になりたいと思ったのだと言う、命がけの「チャランポラン」を目指すのである。
政府や会社が右を向けと言えば、綺麗に右を向くような恐ろしい社会に「No」と言えるように自分の頭で考え、あまり「真面目」にやらず「チャランポラン」にやろう、と訴えているのである。

ある意味、数学書よりも難しい、「コラム」にふんした「思想書」である。

(A)

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