sat's blog

2009/02/05

ちくま文庫『医者が病院から逃げ出すとき』米山公啓 著 を読む

本著は2004年に経済界より『医者にNO!と言うための55の知識』として単行本で発刊され、2008年に文庫本化されたものである。

著者の米山氏は作家であると共に、神経内科、脳卒中、認知症を専門とする医師である。

古くは『白い巨塔』から始まって『ブラックジャックによろしく』まで医師の世界はドラマ化されている、“面白い世界”らしい。

一つ一つの小章は2~3ページ、せいぜい長くとも5~6ページであるのだが、そこに書かれた文章、言葉はするどく日本の医療を告発する。
この著書全てに同意できるわけではないが、医療の世界の非常識をこれほどおおっぴらに公表していいのだろうか。

どの世界にも不合理があり、矛盾がある、医療の世界も同様だろう。
本著のようにその世界をさらけ出すことによって、その世界が少しでも良い方向に向かって欲しいものだと心から願いたい。

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