sat's blog

2006/02/21

怖い略語

略語の話題を続ける。

略語には怖さを感じることがある。
あまりに略されてしまうと元々の言葉がどんなものであるかわからないまま使ってしまうことがあるのだ。

有名なところだと“バカチョン”、ついつい使われている言葉だがとんでもない差別用語である。
「バカ」が頭の弱い人をけなしている、とみた人がいたがとんだ勘違いである。
言葉の真の意味は「バカでも朝鮮人でも」である。
戦前の日本で占領下の朝鮮の人たちを見下して作られた言葉だったのである。
人権を大事にする作品モチーフの写真家がいたが、彼の口から「バカ○○○カメラ」の言葉を聞いたとき彼の底の浅さが見えてしまった。

残念ながら私の語彙もたいしたことはない。
洪水のごとく氾濫してくる略語のすべてをチェックできるわけがない。
ついつい知らぬ間に人を貶めるような言葉を使ってしまったんじゃないか、そんな恐怖感とでもいう気持ちになることもある。

言葉を大切にしたい、略語をなるべく使わぬようすることから始めるのがいいのだろうか。

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