sat's blog

2009/02/15

パンドラ新書『【学校ごっこ】六輔、その世界史 六輔が活写する日本人の原点』永六輔 著 を読む

本著は2002年から2003年に日本青年館で行われた広域歴史史学団「学校ごっこ」の講義を再構成して発刊したものである。

本著は永六輔氏の自由奔放な“歴史講義”を“学校ごっこ”として収めたものである。
“ごっこ”であるから文科省の干渉を受けるわけもなく、自由に歴史を語っている。
しかし、この教科書には絶対載らない歴史感は、日本のおかしな状況を辛らつに批判する。
ラジオ番組で話す永六輔氏をよりパワーアップした内容は抱腹絶倒でありながら日本のばかばかしい現状を深刻に考えさせられる。

永六輔氏の語り、文章は軽く聞き易く読み易い、しかし、内容は非常に重い。
『大往生』『職人』といった軽くて重い文章を書き綴ってきた永六輔氏の本領が、本著にも十二分に現れている。

(A+)

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]



<< ホーム