sat's blog

2008/02/23

病院に行ってから、コニカミノルタプラザを訪れ、父の位牌を受け取りに行く

父親が亡くなってから早くも1ヶ月が経とうとしている。
とても時間があっても足りず、やることの多さに呆れてしまう。
メンタルヘルス科(精神科)で睡眠導入剤を処方してもらっていて何とかなっているような気もする。


病院の用事が早く終わったのでコニカミノルタプラザを訪れた。

■コニカミノルタプラザ http://konicaminolta.jp/about/plaza/index.html
〔ギャラリーA〕
FOTO PREMIO 大山未来 天地豊饒の村 -カンボジア・ルング村-
私の持つカンボジアのイメージは何年か前までの戦争・内戦、そしてクメールルージュである。
この作品展にはそういったものの影もない平和な世界が写っている、良かったと思う。
しかし、写真展としてみた場合なぜ今カンボジアなのだろうかという疑問がわいてくる。
中国でもベトナムでもインドでもいいのではないだろうか。
作者はカンボジアにどんな思いがあって取材したのだろう。
残念ながらそれが伝わってこない写真展であった。
(B+)

〔ギャラリーB〕
FOTO PREMIO 山田夏樹 優しい闇
私はこの写真展を見て、私の心のどこかにあった「海は暗く深い、そして怖い」ということを思い出してしまった。
通常の海洋写真だとストロボなどの人口光を使い色鮮やかな魚たちが舞い踊るというイメージがあるのだが、自然光のみで写した作品は海の深いところへ吸い込まれていく怖さを感じてしまった。
「失恋をきっかけに始めた」という海の撮影も、方法論として影響されているのだろうか。
青く暗い作品が並ぶ、作者の心を表した写真展なのだろうか。
(B+)

〔ギャラリーC〕
岡田正人 写真展 田中泯|地を這う前衛
この写真展は岡田正人氏個人のものではない。ダンサー田中泯氏あっての、いや、田中泯氏との共作の写真展である。
前衛ダンサー田中泯氏の強烈な個性を受け止めるのは並大抵のことではできない。
岡田正人氏が自分自身の写真展として発表するにはその田中泯氏に勝っていなければならないと思うのだが、はたしてどうだったのであろうか。
(A-)


写真展を見終わり上野駅そばの仏具屋に父の位牌を受け取りに行った。
月命日が目前、七七日もそう遠くは無いがまだまだやらなければならないことが残っている。
まだ住職の手によって霊を入れられていない「物」でしかない位牌を手にしたとき、「親孝行は思ったときに親はなし」という言葉が頭の中を過ぎ去っていった。