sat's blog

2008/01/27

戒名の値段

父親が永眠してからというもの、次から次へとやることが出てきて目も回る忙しさである。

今日は菩提寺に戒名の打ち合わせに行って来た。
正直な話し戒名をもらうためにいくらくらい包んだらいいかわからないので、単刀直入に聞いたのだがその金額に驚愕した。
住職からいとも簡単に120万円という言葉が飛び出したのである。

「坊主丸儲け」とは言う気はないが、死んでからもこんなに金がかかる国は異常ではないだろうか。

2008/01/26

父の死

父が昨日死去した。
病室から見舞いの母、妹弟、娘息子、孫が「今日は大丈夫だろう」と帰ったあと、わずか1時間ほどのことだった。
急に脈拍が落ち、眠るように静かに逝ってしまった。

考えて見れは父の青春は戦争と戦後のどさくさで散々であり、結婚してからも長男の長男で家を守るため働きづめであった。
第一の職場を辞めてからも第二の職場でがんばり、本来ならば“悠々自適”でいられるはずであったが発作を起こし病に倒れた。
病院生活を十数年、あまりにも悲しい人生だったのではないかと思う。

そんな父親に育てられた息子はいったい何をやれたのだろう。
返す返すも悲しい悔しい思いがつのる。

2008/01/11

歯医者に行ってから、コニカミノルタプラザ、ニコンサロン、エプソンイメージングギャラリー エプサイトを訪れる

昨日、お茶を飲みながら煎餅をかじっていたら歯が折れてしまった。
虫歯でかけた歯に真鍮のネジを刺しついでもらっていたのだが、どうやら私は知らないところで“歯軋り”をしているらしい。
その真鍮のネジが真っ二つだったそうだ。
昼過ぎから年休を取り、新大久保駅のそばで開業しているとても腕のいい歯科医院に飛んでいったのだが、その腕をしても簡単には直らないという。
観念するしかないのだが、こういうときに限って人と何人も会わなくてはならないのだ。
治療は今日だけでは終わらなかった、削った後の状況を確認し、再度型を採って歯科技工士に歯を作ってもらうしかないのだ。


せっかく年休を取ったのだが時間がずいぶんと空いてしまった。
仕方がないので新宿に出て、コニカミノルタプラザ、ニコンサロン、エプソンイメージングギャラリー エプサイトを訪れることにした。


■コニカミノルタプラザ http://konicaminolta.jp/about/plaza/index.html

〔ギャラリーA〕
2007年アサヒカメラ受賞作品展
「カラープリントの部」「カラースライドの部」「モノクロプリントの部」「組み写真の部」「ファーストステップの部」と5つの部に分かれているが、「アサヒカメラ」の読者写真コンテストで入選してきただけあって、力作ぞろいである。
しかし、各部の選者である瀬戸正人氏、榎並悦子氏、小林紀晴氏、丹野清氏、沼田早苗氏の写真展ではないのか、と思えてきた。
選者それぞれの感性で選んでいるということは、撮影者の最終行為である取捨選択をさらに行うのであるから、どうしても各部に残る作品は各選者の感性により選択されたものになるわけである。
「いい写真」に絶対的なモノサシが無い以上、それはそれで当たり前のことだと思う。
(A)

〔ギャラリーB&C〕
宇宙から見たオーロラ展
観測衛星がプログラムなりセンサーなりによって宇宙空間から自動撮影したオーロラも、写真家 坂本昇久氏が地上から撮りためたオーロラも、同じく美しい。
大自然の前には写真家の感性、人間の感性など小さすぎるのだろうか、疑問に感じる。
(B+)


■新宿ニコンサロン http://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/

〔新宿ニコンサロン&ニコンサロンbis〕
第55回ニッコールフォトコンテスト入賞作品展
「デジタルカメラがこれほど多く使われているのか」とつくづく感じさせられた。
約半分はデジタルカメラによる作品であろう。
また、この写真展にたくさんの他社製カメラ(Canon EOS-1, Canon EOS-1n, Canon EOS5D, Canon EOS20D, Canon IXY DIGITAL, Canon IXY DIGITAL 70, Contax G1, Fujifilm FinePics S1 Pro, Fujifilm FinePics Zoom, Hand maid Pinhole Camera, Hasselblad SWC, Leica M6, Leica D-LUX2, Mamiya 6MF, Rolleiflex 2.8GX, Pentax K10D, Pentax *ist DS, Pentax *ist DS2, Ricoh Caplio R6, Ricoh Caplio GX100)があるとは思わなかった。
天下のニコンの余裕の現われなのか、無頓着か。
そんな写真の中身以外のことが気になるほどこの写真展は写真を大切にしていない。
小さなギャラリーなのに展示作品数が多すぎるので、勢い作品のサイズが小さくなる。
入選の組写真に至れば2Lサイズといったところである。
ニッコールクラブの“発表会”としてもひどすぎるのではないか。
(B)


■エプソンイメージングギャラリー エプサイト http://epsite.epson.co.jp/
タナトスそしてエロス 安楽寺えみ 北野謙
安楽寺えみ氏の写真、「何がエロスなんだろう」という疑問が頭の中を駆け巡った。
私が思っていた「エロス」とは間違っていたのかもしれない。
氏の作品に“私のエロス”は全然感じないのだ。
北野謙氏の作品は、「our face」「one day」となじみもあり、わかりやすいものであった。
氏は「our face」では大勢の人々を1枚の写真に重ね合わせることでそのグループの持つ特性を導き出したし、「one day」では1日という呆れるほど長い時間の露出で動きのあるものを消し去った。
“発想力”の勝利である。
(B+)

2008/01/07

唐突に椎名誠を読み出す

誠に唐突なのだが、椎名誠を読み出した。

一応、私の「自己申告書」の趣味欄には「読書」も入っているし、椎名誠は作家、特に私の好むSFも書くのであるからして不思議なことではない。
しかし、ある分野、ある作家を集中豪雨的に読む癖のある私としては、椎名誠に今走るのは唐突の感がぬぐえない。
なぜなら昨年末からは“古典ファンタジーシリーズ”をやっており、「指輪物語」を読んだばかりであるからなのだ。
ならば当然次にくるのは「ナルニア国物語」「ゲド戦記」「はてしない物語」「ハリー・ポッター」 とくるのが順当なところなはずだ。

ところがあるフリーマーケットがこの路線に大転換をもたらした。
ある店舗を覘く椎名誠本1冊10円で大量に並んでいたのだ、これは買わなくてはなるまい。
気がつくと約20冊の椎名誠本を持った私がいた。
正直なところ、椎名誠は初めて読む作家である。
いや、アサヒカメラに連載している「シーナの写真日記」は必ず最初のほうに読んでいるから丸っきりの初めてというわけでもないが…。

最初に手にしたのは角川文庫「ジョン万作の逃亡」、これは短編集なのか、SFなのだろうかと思いつつ、“騙されたよう”に読み終えた。
次に手にしたのは講談社文庫「ねじのかいてん」、やはりSF短編集なのだろう、椎名誠とはこういう作品を書く作家なんだろうか、いや、長編なら違うかもしれない、と考えつつ読み終えた。
次は講談社文庫「フグと低気圧」、うん、これはSFではないな、エッセイなのだろうな、しかし、椎名誠にこんなに手こずるとは思ってもみなかった。

大体私は最近ペースが落ちてきたとはいえ、読みやすい文庫本なら1日2冊、少々苦しくても2日で1冊は読み上げてしまう。
たまにTVに出てジーンズを穿きつつカヌーを操り怪しげな旅を続ける作家の作品に、なんだかついていくのがやっとという気分になってきた感じであり、「フグと低気圧」は3日目に突入した。
ここで、年末大掃除なるものがペースをますます崩した。
一番の失敗は「フグと低気圧」が行方不明になってしまったことだ。

そこで集英社文庫「インドでわしも考えた」に移ることにした。
としたらどういうことだ、突然1日も掛からず完読してしまったのである。
そして「フグと低気圧」が発見され、読了速度が速くなるのが自分でも良くわかる。
これはいったいどういうことなのであろうか。
私の頭が“シーナ脳”化するのにここまで時間を要したというのであろうか。
それとも“シーナマコト”という作家の作品の方向性がバラエティにあふれ、私の頭の中が混乱しているのだろうか。
「インドでわしも考えた」はアサヒカメラの「シーナの写真日記」と似ているところもあり、文章にも触れているからすらすら読めるけれども、SF短編集は私の好きな“ハードSF”とは異なることが多く、混乱するのかもしれない。

いやいや、まだまだ椎名誠の本はたくさん残っている、結論を出すのは速すぎるだろう。
さて、1月中に読み終わるか、2月までかかってしまうか、面白いのか、よくわからないのか、作家自体の椎名誠には非常に興味が出てきた。

2008/01/02

“趣味の献血運動元日バージョン”

元日といえば初詣ではなく、“趣味の献血運動”から始まるのがここ10年の決まりである。
11時から新宿東口献血ルーム(http://www.tokyo.bc.jrc.or.jp/rooms/roomhp/room5.html)を予約してあったので、朝食をとったらまっすぐ献血に向かった。
元日の献血は有効期限の短い血小板を採る成分献血だけであるが、“定連さん”を中心に結構“繁盛”していた。
献血回数425回、いちおう健康の証である。
今年も順調に回数を伸ばして行きたいと思う。