sat's blog

2011/11/30

イースト・プレス『マンガ原稿料はなぜ安いのか?』竹熊健太郎 著 を読む

本著は2000年から2002年にウェブ上に掲載されたものに加筆・修正して2004年に発刊されたものである。

この作品はマンガ業界の裏話といったものである。
残念ながらそれほど新しい発見がなかった。
もう少し深さが欲しかったと思う。
(C)

2011/11/25

小学館 『謎解きはディナーのあとで2』 東川篤哉 著 を読む

本著は2011年に「きらら」誌に連載された作品に書下ろしを加え、2011年に単行本として発刊された。


売れている作品なのだという、今は本格ミステリーは重すぎて売れないのだろうか。
ある意味、現代を象徴している「作品」なのである。
この作品は本格ミステリーへの入口になっているとはとても思えない。
残念な傾向である。
(B)

2011/11/23

小学館 『謎解きはディナーのあとで』 東川篤哉 著 を読む

本著は2007年に「文芸ポスト」誌、2009年に「きらら」誌に連載された作品に書下ろしを加え、2010年に単行本として発刊された。

コミカルなミステリーであるが、あまりにも軽い。
いわゆる「ライト・ノベルズ」という範疇なのであろうか。
各話はワンパターンであり、楽しみはミステリーの謎解きにしかないと言ってしまってもいいだろう。
リズムがいいから読みやすいのだが、ちょっと物足りないのだ。
(B)

2011/11/17

Beaujolais Nouveau を呑む

Beaujolais Nouveau を呑んだ。
Beaujolais Nouveau は解禁初日に呑むかどうかの酒である、それでいいのだ。
旨かった、これでいいのだ。

2011/11/14

映画『ステキな金縛り』を観る

映画『ステキな金縛り』を観た。
いやぁ、笑った、これだけ楽しい映画は久しぶりである。
三谷幸喜氏は「してやったり」と思っているのだろうか。
作家の仕掛けが見事に炸裂した作品になったのは見事である。
この作家のコメディは日本の作品には珍しい湿っぽくない。
あえて、強いて言うのなら、社会的な視線を入れてみたらどうだろうか、と思ったくらいである。
この作家は『ラジヲの時間』で成功している実績がある。
そんな作品を次のステップに期待したいと思う。
(A+)

2011/11/11

小学館 少年サンデーコミックスゲッサン SSC-3288 『QあんどA 5』あだち充 著 を読む

本著は2011年に「ゲッサン」誌で連載された作品を2011年に単行本として発刊したものである。


この単行本でも、この作家のペースは変わらない、安心して読める「マンネリ」である。
なぜ「マンネリ」作品を飽きずに買って読むのか、それが良くわからない。
たぶん、安心して落ち着けるからなのだろう。
(A-)

小学館 SHONEN SUNDAY COMICS SPECIAL SSCS-3278 『アオイホノオ .7』島本和彦 著 を読む

本著は2011年に「ゲッサン」で連載された作品を2011年に単行本として発刊したものである。


この作家の本質は「ギャグ」にあることを改めて思い知らされた。
この作品をノンフィクションであるかのように“深読み”してしまったミスである。
そう、単行本の最初に大きく「この物語はフィクションである。」と大きく書いてあるではないか。
そう、フィクションとして楽しめばいいのであった。
(A)

2011/11/01

高文研 『観光コースでない東京 -「江戸」と「明治」と「戦争」と

本著は1999年に単行本として刊行され、2004年に新版として刊行された。

本著は「観光コースでない」と断っているとおりちょっと異色の観光書である。
ガイドブックはよく知られた“観光地”は掲載するが、「暗い」と“判断”される観光地は掲載されることはない。
しかし、本著にはそういったタブーはない。
ただ、残念なのはふれる項目が多すぎるのか、簡単な解説に終わっていることだ。
「あくまでも入門書であり、詳しくは自分の力で調べろ」という事か。
(A)

映画『東京オアシス』を観る

映画『東京オアシス』を観た。
3篇の短編作品を集めたオムニバスなのだが、映画を観ていても何を言っているのかなかなか理解しがたいものであった。
パンフレットを読んで初めて作品の意図がわかったのだが、これは俺の観る目がないのか、脚本・監督の力不足なのか、どちらなのだろうか。
最近観る映画は刺激の強いモノが多いので、刺激を抑えたこのような作品は難しい。
小林聡美氏と原田知世氏の演技は演技を感じさせないものがあるだけにもったいないと思う。
(B)