sat's blog

2011/06/30

小学館 BIG COMICS BC3853 『鉄腕バーディEVOLUTION 8』ゆうきまさみ 著 を読む

本著は2011年に「週刊ビッグコミックスピリッツ」誌で連載されたものを2011年に単行本として刊行された。

この作家の最長連載記録を更新し続けるこの作品は登場人物、舞台を大きく広げており、まだ終息する雰囲気ではない。
長い物語を飽きさせずに続ける作家の力量には感心する。
謎が一つ明らかにされると二つ謎が増えていく、当分楽しめそうである。
(A)

2011/06/16

マンガショップ マンガショップシリーズ426,427 『青の6号 【完全版】上・下』小沢さとる 著 を読む

本著は1967年に「週刊少年サンデー」誌で連載、1965年に「まんが王夏休み大増刊号」に掲載されたものを2011年に単行本として刊行された。

小沢さとるという作家の代表作と言えば「サブマリン707」と大多数の人が言うだろう、俺もそうだ。
しかし、作家にとってはこの「青の6号」となるのだと言う。
編集者の要望の強く出た作品よりも、自分で好きに描いた作品を代表作としたいという作家の願望なのだと思う。
この作品は発表されてから44年経つが古さは感じられない。
もちろん、絵柄の現代化や社会情勢を反映したストーリーの作品が次々と発表されているのであるが、「サブマリン707」「青の6号」の焼き直しとしか見ることができず、読んでいてのワクワク感は落ちるのである。
海洋冒険マンガの創始者の作品たる所以であろう。
(A)

2011/06/10

小学館 SHONEN SUNDAY COMICS SPECIAL SSCS-2828 『アオイホノオ .6』島本和彦 著 を読む

本著は2010年から2011年に「ゲッサン」で連載された作品を2011年に単行本として発刊したものである。

この作品を読んでいると「青かった」時代を思い起こす。
今から考えると赤面するようなことやったり、チャンスをみすみす逃していたのだ。
「ゲッサン」という青年層向けの雑誌ではなく、もっと高年齢層向けの雑誌でも充分通じる作品に思える。
いや、あえて青年層にターゲットを合わせることにより、この作家はこの作品を“ギャグ”化して照れ隠ししているのかもしれない。
(A)