sat's blog

2010/05/31

講談社 BLUE BACKS B1174 『消えた反物質 素粒子物理が解く宇宙進化の謎』小林誠 著 を読む

本著は1997年に単行本として発刊された。

本著を読んでいて非常に情けなくなってきた。
機会あるごとに「物理好き」を自称していた俺なのだが、本著の中身が頭に入ってこないのである。
著者の文章力の問題にすることも考えたが、やはり私の頭が固くなってしまったのが原因なのだろう。
いつもの5倍以上の時間をかけてやっと読み終えたが、残念ながら頭にはほとんど残っていない。
あと3回くらい読み返さないと理解の入口に達せないような気がする。
であるから、今回の評価は己の読解力への評価だと思っていただきたい。
(B)

2010/05/26

社民党は野合から離脱すべきである

民主党に対する期待が日に日に下がっている。
当たり前である、あれだけ日本国民や沖縄県民をバカにし続けているのだ。

そんな民主党と連立という名の野合を組んだ社民党は速やかに猛省して解消すべきである。
そもそも野合する必然があったのだろうか。

政党は政権を奪取して政策を実現するものであるが、野合が何をもたらしたのか。
社民党は速やかに猛省しなければならない。

角川書店 Kadokawa Comics A KCA148-10 『新世紀エヴァンゲリオン碇シンジ育成計画 10』GAINAX・カラー 原作 高橋脩 漫画 を読む

本著は2009年から2010年に「月刊少年エース」に連載されたものを2010年に単行本として刊行したものである。

なんとなくこの「エヴァンゲリオン」の派生シリーズに飽きが出てきた。
やはり「貞本版エヴァンゲリオン」が出てきてしまえば派生作品はかすんでしまうというものである。
やはり本流にはかなわないのである。
(B)

小学館 レアミクス コミックス RMC017 『忍者武芸帳 影丸伝 17』白土三平 著 を読む

本著は1962年に貸本として刊行された単行本を2010年に復刻・刊行されたものである。

この作家はついにこの最終巻で一番の主人公たる「影丸」まで“惨殺”した。
その活躍、そして死の姿は、一揆や侍らの権力闘争の動きを象徴的に表しているかのようである。

そして、象徴的といえば最後に残った子供、「苔丸」と「ゴマメ」の姿である。
子供たちを生き残し未来を暗示させている。
今の世の中、次の世代に残せるものがあるのであろうか。
(A+)

小学館 レアミクス コミックス RMC016 『忍者武芸帳 影丸伝 16』白土三平 著 を読む

本著は1962年に貸本として刊行された単行本を2010年に復刻・刊行されたものである。

いよいよこの壮大な物語も終盤である。
この巻では今まで優勢だった一揆衆の足並みの乱れが描き出されている。
この作品が描かれた当時のこと、その後の日本の革新勢力の分解を見事に予言しているかのようだ。
このような物語が50年近くも前に書かれ、その後に続くような作品がほとんど見られないような現在のマンガ界の状況、いや、マンガに限らないだろう、寂しいことだと言わねばならないと思う。
(A+)

2010/05/22

非常に疲れた

本当なら『ALiCE IN WoNDERLaND』の感想を書かなきゃいけないのだが、それ以上の事件を起こしてしまったので省略する。

とは言え、事件については書く気がない(誰が書くものか)。
人生に一度(だと思うのだが)の大事件だと思えばわかってもらえるのではないかと思うが…。

いやいや、疲れたつかれた。
帰路の電車の中で汗が(冷汗が)どっと出てきたのは言うまでもない。

2010/05/21

講談社 アフタヌーンKC661 『新装版 ヨコハマ買い出し紀行 9』芦奈野ひとし 著 を読む

本著は2003年から2005年にかけて「月刊アフタヌーン」誌上で連載されたものを単行本化し、2010年に新装版として再単行本化したものである。

この作品は本当に不思議な作品だと思う。
まず、何回も読み返してしまうし、飽きることがない。
また、作品自体も飛躍することはないのであるが、やはり全巻と比べて考えてみると明らかに違うのである。
読者である俺が、この作品の主人公である初瀬野アルファさんと同様に時間が固定され、人間たちの成長についていけないかのようである。
人間たち、老人は徐々に老いるが若者たちの成長の早さには面食らってしまう。
この作家、確信犯としてこれをやっているのであれば「さすが」と言うしかない、星雲賞の受賞も不思議ではないということだ。

登場するロボットたちの人間性の豊かなこと、ただ時の流れに乗れないということ。
ある意味、すごく登場人物にとっては非常に辛い物語なのかもしれないと思う。
(A+)

2010/05/19

小学館 SS COMICS SSC-3081 『虹色とうがらし 11』あだち充 著 を読む

本著は1992年に「週刊少年サンデー」に連載されたものを1992年に単行本として刊行したものである。

ほぼ予定通りストーリーが終結したと思う。
これが“安心して読める”この作家の“良い点”なのであろう。
他の作家なら「バカヤロウ」なのだが、この作家に関してはそうならないところが不思議なところである。
まぁ、そんな作家が一人くらいいてもいいのか。
(A)

小学館 SS COMICS SSC-2470 『虹色とうがらし 10』あだち充 著 を読む

本著は1991年から1992年に「週刊少年サンデー」に連載されたものを1992年に単行本として刊行したものである。

この“マンネリ”作家の作品、どう結末に持っていくのかほぼわかってきてしまう。
それでいて途中で放り出すことのないのはどういうことなのだろうか。
作家の力量か、読者の俺の読力の無さなのか。
(A)

小学館 SS COMICS SSC-2469 『虹色とうがらし 9』あだち充 著 を読む

本著は1991年に「週刊少年サンデー」に連載されたものを1992年に単行本として刊行したものである。

いよいよ書くことがなくなってきたなぁ、困った、困った。
しかも、まだ2巻もあるぞ、どうしてくれるんだ。
(A)

小学館 SS COMICS SSC-2468 『虹色とうがらし 8』あだち充 著 を読む

本著は1991年に「週刊少年サンデー」に連載されたものを1992年に単行本として刊行したものである。

「全11巻のうち8巻まで来たのだから何とかしろ」と言いたくもなるが、相変わらずの“マンネリ”、こうなったら大したものである。
只者じゃない、のである。
(A)

小学館 SS COMICS SSC-2467 『虹色とうがらし 7』あだち充 著 を読む

本著は1991年に「週刊少年サンデー」に連載されたものを1991年に単行本として刊行したものである。

そう言えば、ネット上でこの作家の本作品の評価はあまり良くないように思う。
今のマンガ作品の生き死には「アンケート」が左右していると聞く。
この作家は「野球を舞台にしたラブコメ」とレッテルを貼られてしまっており、その枠から外れたこの作品が不当に低い評価に甘んじていないのだろうかと思う。
ということは、「不良読者が優良作家を殺している」ということなのだろうか。
ひねくれたファンとしては「許してはおけないなぁ」と思うのである。
(A)

小学館 SS COMICS SSC-2466 『虹色とうがらし 6』あだち充 著 を読む

本著は1991年に「週刊少年サンデー」に連載されたものを1991年に単行本として刊行したものである。

…、ほとほと困った、この偉大なる“マンネリ”作家に付き合うのは。
評論家殺すにゃ売れてるマンネリ作家が一人いればいいということか。
面白くなきゃ恨み辛みを書き並べりゃいいのだけど、面白いのだからたちが悪い。
本巻はちょうど真ん中である、あとどうすりゃいいんだい。
非常に“困った”作品である。
(A)

小学館 SS COMICS SSC-2465 『虹色とうがらし 5』あだち充 著 を読む

本著は1990年から1991年に「週刊少年サンデー」に連載されたものを1991年に単行本として刊行したものである。

本巻からぼちぼちネタバレが始まり出す(解説?)。
でも、相変わらずの展開なので“安心して”読んでいられる。
これはやっぱり力量のあるという、すばらしいことなのであろう。
(A)

小学館 SS COMICS SSC-2464 『虹色とうがらし 4』あだち充 著 を読む

本著は1990年に「週刊少年サンデー」に連載されたものを1991年に単行本として刊行したものである。

さてさて、まだまだ先はあるのだが感想文は困り果ててきた。
“マンネリ”作家の大家を評するのにマンネリに陥るとは情けない。
困ったことなのである。
(A)

小学館 SS COMICS SSC-2463 『虹色とうがらし 3』あだち充 著 を読む

本著は1990年に「週刊少年サンデー」に連載されたものを1991年に単行本として刊行したものである。

この作品、実を言えば発刊時に買いそびれ、今になってオークションで“大人買い”したものである。
であるから、感想が非常に書きにくいのである、“マンネリ”作家め。
違うことを書こうとしてもなかなか思い浮かぶものではない。
まぁ、面白いからいいのであるが。
(A)

小学館 SS COMICS SSC-2462 『虹色とうがらし 2』あだち充 著 を読む

本著は1990年に「週刊少年サンデー」に連載されたものを1990年に単行本として刊行したものである。

この作家、基本的に“マンネリ”のラブコメ作品が主戦場の作家である。
舞台が野球場であれ、リングであれ、この作品のように時代劇であれ変わることはない。
“マンネリ”と言うが、楽しめればいいのである。
そういう意味であれば成功作だと言えるのであろうと思う。
(A)

小学館 SS COMICS SSC-2461 『虹色とうがらし 1』あだち充 著 を読む

本著は1990年に「週刊少年サンデー」に連載されたものを1990年に単行本として刊行したものである。

この作家にしては珍しい「時代SF」であるが、舞台はともかくあいもも変わらずの“マンネリ”なのである。
だからと言っては何だが、「安心して」読んでいられるのである。
しかし、これだけ“マンネリ”を続けられているというのは作家の力量なのであろう。
(A)

2010/05/14

小学館 BIG COMICS SPECIAL BCS0765 『冒険少年』あだち充 著 を読む

本著は1998年から2005年に「ビッグコミックオリジナル」に掲載されたものを2006年に単行本として刊行したものである。

この作家は良い意味において「マンネリ作家」である。
しかし、作家は“マンネリ”から離れて新しい分野に挑戦したくなったのだろうか、もしくは編集者が挑戦させたくなったのだろうか。
この挑戦は成功したと言えよう。
少年少女向けの作品のように膨大に売れることは残念ながらないのだろうが、この作家らしい良質の「大人向け」の作品である。
(A)

講談社 『図解 【新説】全国寝台列車未来予想図 ブルートレイン「銀河」廃止の本当の理由』川島令三 著 を読む

本著は2008年に単行本として刊行された。

鉄道のライターとしては、種村直樹氏や宮脇俊三氏と並び称されている(と私は思っている)のだが、この作家の予想・提案はちょっと“跳んでいる”のであまり読んではいない。
なぜこの本を購入したかというと、寝台列車を使ったミステリーのネタを考えていたから何かヒントがないかと考えたからである。
しかし、残念ながらいいアイディアは思いつくことがなかった。
参考とするにもデータが思ったよりも少なく、トリックに使えそうなものにはめぐり合えなかった。
まぁ、そんなに簡単にアイディアが思いつければみんなミステリー作家になってしまうだろう。
当分、大時刻表とにらめっこが続きそうである。
(B)

2010/05/12

小学館 SS COMICS ゲッサン SSC-2239 『QあんどA 2』あだち充 著 を読む

本著は2009年から2010年に「ゲッサン」に連載されたものを2010年に単行本として刊行したものである。

予想通りの“マンネリ・ストーリー”であるが、この作者の場合は許されてしまうからある意味“恐ろしい”。
予定通りの主人公たち脇役たちが、予定通りの行動を取り、予定通りのオチを取るのである。
この「黄金のストーリー」を逸脱しないことにこの作家の作品を安心して見ていられる理由があるのではないかとうがった見方をしてしまう。
でも、結果的にはそうなのであるから仕方がない、期待を裏切らないから面白いのである。
まぁ、こんな作品があってもいいのではないかと思うしかない。
(A)

2010/05/10

小学館 BIG COMICS BC3153 『ダブル・フェイス 21』細野不二彦 著 を読む

本著は2009年に「ビックコミック」に連載された作品を2010年に単行本として刊行されたものである。

前号からの一連の話がどんどん盛り上がっていく。
いくつかの謎が明らかにされ始め、いよいよ佳境に入ってきたなと思う。
この作家の作品は比較的初期から読んでいるが、現時点で一番好きなものは『ギャラリー・フェイク』である。
この作品は更にダークサイドにシフトしているだけに違和感があったのだが、この終盤の盛り上がりにだんだんと自分の中の評価が上がってきている。
あと数巻で終幕となるであろうこの作品の行方が楽しみになっているのである。
(A)

2010/05/05

所詮、民主党も自由民主党と同じだよな

別に先の総選挙で自由民主党はもちろん民主党にも期待も投票もしなかったのだけれど、今朝の新聞を読んでいて、つくづく「民主党の化けの皮がもう剥がれたか」と思った。
ある意味、どちらも“選挙協同組合”的な、言ってしまえば前近代的な政党である、主義主張なんてどうでもいいのである。
そんな政党に政権を任せる日本人の政治的成熟度もそんなものなのであるが…。