sat's blog

2008/06/30

何をやっているんだか

久しぶりに Hexar RF Limited を持ち出してみた。
デジ一ばかりだったから、フィルムカメラ、特にレンジファインダーは心地よい。
が、しかし家に帰って確認してみたらフィルムが入っていないではないか。
あぁ、何をやっているのやら。

2008/06/29

エプソンイメージングギャラリー エプサイト、新宿ニコンサロン、コニカミノルタプラザを訪れる

病院で診察の後、エプソンイメージングギャラリー エプサイト、新宿ニコンサロン、コニカミノルタプラザを訪れた。


エプソンイメージングギャラリー エプサイト
細江英公人間写真展 春本・浮世絵うつし/きもの/鎌鼬 屏風・掛軸・写真絵巻
モノクロームの「鎌鼬」、作者が30代のころ制作しただけあってエネルギッシュなものであった。舞踏を撮影するということは、その作品自体は単に写真家の著作物とは言えず、舞踏家との協力してできる作品であるということである。舞踏家のエネルギーをプリントに焼きこめるかどうか、写真家と舞踏家の闘いの結果がこの作品であるということである。
舞踏とは何か、写真とは何か、そう思いながら見るのだが、残念なことに自分自身の中に結論は得られなかった。
(A)

新宿ニコンサロン
新鋭たちの写真空間 juna21 大竹雅仁写真展 Transmigration -ベナレスにて-
インドである、日本とは違い自由に人々にレンズを向けることができるようだ。子供たちの表情もいい、火葬場や遺体すら撮影できる“環境の違い”に、羨ましさと共に軽い目眩を感じる。「スナップは発展途上国に限る」、そんなことはあるまいが、「スナップは日本ではダメ」、これが悲しいかな今の日本の現状であるようだ。
21世紀初頭の日本人の記録をなくしてしまっていいものだろうか。

新宿ニコンサロンbis
新鋭たちの写真空間 juna21 内倉真一郎写真展 Parasite
撮影地は新宿などのようだ。しかし、これが新宿なのか。なんだか絵が汚い。これがこの作家の持ち味なのだろうか。
作家がずけずけと写されるものの中にまるで土足で入っていく、暴力的なのである。
どうも機運が優れていないときに見る写真展ではないのである。
(B)

コニカミノルタプラザ ギャラリーA
フォト・プレミオ FOTO PREMIO 清家政人 self still
トイカメラで撮った写真展なのであるという。おそらくカメラはロシア製のLOMOだろう。
周辺の光量不足、露出の過不足、ピンボケ、ブレ、二重露光、とにかくなんでもありなのである。おまけに水平線は出ていないし、何を撮ったものかわからないものが多数ある。
これを新しい表現としてみるのだろうか。ノーフレームでラフに切り取った偶然の産物を作品というのだろうか。こうした写真展が気になって仕方がない。
(C)

コニカミノルタプラザ ギャラリーB
フォト・プレミオ FOTO PREMIO 下平竜矢写真展 「星霜連関」
スクエア・フォーマットのモノクローム写真である。フィルムが大きいせいか、プリントは非常に綺麗である。また、オーソドックスなお祭りの写真展である、が、つまらないのである。
淡々とした作品が並ぶ中、盛り上がりというものがない。ただただ続くだけである。
若い作者のエネルギーを感じたかったと思う。
(B-)

コニカミノルタプラザ ギャラリーC
第9回コニカミノルタ フォト・プレミオ年度賞 受賞写真展
なぜこの作品が受賞なのか、と聞かれると答えられないような3つの賞を並べた写真展である。
若々しさを感じられず、新しい表現とも思えないこの作者の作品に、どうしてこの賞の選考者は賞を出したのであろうか。
機材ばかりがどんどん発展していくなかで、写真や作家が置いてきぼりにされているように思えてくる。今の写真界は大丈夫なのか、と問われているのではないだろうか。
(B-)

2008/06/08

趣味の献血の後、コニカミノルタプラザを訪れ、東京都美術館に「視点」を見に行く

第430回目の献血を終えてから、コニカミノルタプラザを訪れた。

コニカミノルタプラザ
〔ギャラリーA〕
松本茂高写真展 アラスカ~Last Sanctuary 最後の聖域
ついつい風景と動物とを別々に見てしまう。
展示構成に問題があるのだろうか、と思う。
前半が風景、半ばから後半にかけて動物写真となるが、この二つがうまく融合していない。
二つの写真展を同時に見ているような気がしてしまったのだが、見方が悪いのだろうか。
(B)

〔ギャラリーB・C〕
地球の上に生きる2008 DAYS JAPAN フォトジャーナリズム写真展
DAYS JAPAN の紙面を飾ったり、DAYS国際フォトジャーナリズム大賞を受賞した作品たちである。
「ジャーナリズム写真と芸術写真とは」という言葉が頭の中を駆けめくるのだが、力強い作品に身体が震える思いがした。
(A)

東京都美術館
全国公募写真展 2008 第33回「視点」
応募総数812名 1,631作品 3,571枚の中から入賞・入選した194名 198作品 788枚を展示した公募写真展である。
今回の選考委員は、秋山亮二氏・長倉洋海氏・中村梧郎氏・奈良広氏・金瀬胖氏である、彼らが選択した作品の展示であるとも言える。
私の作品は今回落選したから言うわけではないが、なぜこの作品が入選したのだろうか、なぜ入賞なのだろうか、と思ってしまうものが結構あった。
これほどの規模の写真展になれば、万人が万人とも納得できるものにするのは難しいだろう。
50年も前の写真が数点も入選し、入賞している。
数年前に撮ったものはかなり出されているのはわかった。
「2008」という年号は何なのだろうか。
近年珍しい「社会派」の写真展であり、少々残念に思えた。
(A)