sat's blog

2012/10/03

芳文社 Hobunsha Comics 『特攻の島 5』佐藤秀峰 著 を読む


本著は「週刊漫画TIMS」誌で連載された作品をまとめ2012年に単行本として刊行された。

この作品は実際にあった特攻兵器「回天」を元に作られている、作家の選んだことは極限におかれた人間の姿なのだろう。
作家が『ブラックジャックによろしく』などで描いてきたものをピュアに描き進めて到達したものであるわけだ。
作家は実生活においても出版界との「闘い」を繰り広げている。
作家自身も作家が描く作品の登場人物の闘いとリンクしているような感覚をもつ。
作品はどこに行くのか、作家はどこにいこうとしているのか、眼を離すわけにはいかないようだ。
(A)

2012/10/01

徳間書店 RYU COMICS 『青空にとおく酒浸り 7』安永航一郎 著 を読む


本著は2011年から2012年にかけて「月刊COMICリュウ」に掲載された作品を2012年に単行本として刊行したものである。

この作家の“下劣”ぶりは健在である、これは褒め言葉。
元気があって結構なのだ。
ここまで正々堂々と“下劣”を発揮されると、天晴れとしか言いようがない。
勢いがあって結構、けっこう。
(A)

映画『最強のふたり』を観る

映画『最強のふたり』を観た。
宣伝の影響か、この映画はコメディであるのかと思い込んでいた。
しかし、想像は良い方向に裏切られた。
重いテーマを深刻にならず描いていく作者たちの力に感心した。
ハリウッドに辟易している眼に新鮮に映るフランス映画である。
(A)