sat's blog

2012/09/29

講談社 モーニング KC2141 『BILLY BAT 10』浦沢直樹 著 ストーリー共同制作 長崎尚志 を読む


本著は2012年に「モーニング」で連載された作品を2012年に単行本として発刊したものである。

この物語はどこまで大きくなっていくのであろうか。
謎が大きくなっていくにつれて読者はひきつけられていくのだが、あまり大きな風呂敷を拡げられると不安になってきてしまう。
この作家には拡げるだけ拡げた大風呂敷をたたまずに物語を終えた前科があるだけに少々不安になってくる。
不安をもちつつ期待しているのだが。
(A)

小学館 BIG SPIRITS COMICS BC4664 『電波の城 17』細野不二彦 著 を読む


本著は2012年に「週刊ビッグコミックスピリッツ」誌で連載されたものを2012年に単行本として刊行された。

いよいよ大団円かと思われた作品であるが、作家はもう少し終結を延ばすようである。
そのことで緊張が続く作品の質を落とさねばいいのであるが。
杞憂であることを期待したい。
(A-)

2012/09/28

小学館 BIG COMICS BC4668 『鉄腕バーディEVOLUTION 13』ゆうきまさみ 著 を読む


本著は2012年に「週刊ビッグコミックスピリッツ」誌で連載されたものを2012年に単行本として刊行された。

10年に亘る連載も終結はずいぶんとあっけなく終わってしまった。
一部で噂された「打ち切り」がなんとなく真実味を帯びてしまう。
しかし、打ち切りとされてしまうような人気のない作品だったのであろうか?
すべての謎を解決したかといえば不完全さは残るが、作家はずいぶんと頑張ったのではないかと思う。
作家の次作に期待しようと思う。
(A)

2012/09/14

映画『TOTAL RECALL』を観る

映画『TOTAL RECALL』を観た。
『TOTAL RECALL』というと、アーノルド・シュワルツネッガー主演の作品を思い浮かべてしまうが、この作品は別物の傑作に仕上がっている。
やはり、フィリップ・K・ディックの原作『記憶売ります』が傑作だったということだろう、素材がよければ料理が旨いのである。
また、この作品に垣間見る『スター・ウォーズ』へのオマージュ、こうした過去の遺産に頼っていないで新しい作品に挑んで欲しかったと思うのは今の映画界には酷なのだろうか。
(A)

2012/09/10

小学館 BIG COMICS SPECIAL BCS4698 『ONE DAY IN THE LIFE OF IVAN DEJAVU イワン・デジャビュの一日』星野之宣 著 を読む

本著は1975年に「月刊少年ジャンプ」誌、1976年、1979年に「週刊少年ジャンプ」誌、1985年に「コミックトム」誌、1986年に「ビジネスジャンプ」誌、1994年に「田中芳樹読本」、1996年に「ヤングマガジン」誌に掲載された作品を2012年に単行本として発刊されたものである。

この作家の佳作を集めた作品集である。
年代的にも21年に亘る作品が集められているため、初期の作品には違和感を感じるのではないかと思う。
それにしても一貫してSFという舞台で創作を続け、質の高い作品を生み出してきた才能はうらやましいと思う。
(A)

2012/09/01

映画『あなたへ』を観る

映画『あなたへ』を観た。

降旗康男監督らしい映画であった。
特別に盛り上げるのでもなく、淡々と物語りは進んでいく。
こういった構成にすると力のある俳優が必要になるが、名優たちがしっかりと演じている。
なかなかまじめに作られている作品である。
(A)