sat's blog

2012/08/30

小学館 BIG COMICS BC4651 『鉄腕バーディEVOLUTION 12』ゆうきまさみ 著 を読む


本著は2012年に「週刊ビッグコミックスピリッツ」誌で連載されたものを2012年に単行本として刊行された。

おやおや、物語が一気に大きく流れてきたな、と思ったら次巻で終了なのだという、予感はなくはなかったが正直なところ驚いた。
さてさて、ここまで大きくしてしまった物語をたった1巻でうまく終結にもっていけるのであろうか。
多くの謎は解けるのであろうか。
作家のお手並み拝見といこう。
(A)

2012/08/28

小学館 GAMANGA BOOKS 『三つ目がとおる 10 怪鳥モア2』 手塚治虫 著 を読む


本著は1978年に「週刊少年マガジン」で連載され、2012年に単行本として発刊したものである。

今回復刻された10冊を読み終えると、こんな量だったかと少し意外な気がする。
初掲載当時、熱中して呼んだという記憶がこの作品の量を誤解させたのだろう。
この作品と『ブラック・ジャック』で作家としての力量を世の中に知らしめた作家だが、病魔に倒れなかったらどこまでの作品を生み出し、俺たちを楽しましたのだろうか。
こうして没後も何度目かの出版ブームを起こしている作家だろうが、この作家の跡を継ぎ、追い越していく新たな才能が現れるのだろうか。
出版界に新人を育てる余裕がなくなり、過去の偉人の作品に頼る今日の姿を作家は望んでいないだろう。
(A+)

2012/08/27

小学館 GAMANGA BOOKS 『三つ目がとおる 9 怪鳥モア1』 手塚治虫 著 を読む


本著は1977年から1978年にかけて「週刊少年マガジン」で連載され、2012年に単行本として発刊したものである。

この作家の作品は近年の作家の作品、特にSF作品と見比べていかにもマンガチックである。
しかし、読んでみるとはるかにひきつけられているのだ、センス・オブ・ワンダーが感じられるといったらよいだろうか。
絵柄に関してはその時代の流行りすたりがある、しかしストーリーはそうではない。
35年もたった作品がこうして楽しませてくれていることが証明である。
(A+)

2012/08/22

新宿ニコンサロンを訪れる


新宿ニコンサロンを訪れた。


新宿ニコンサロン
〔新宿ニコンサロン〕新鋭たちの写真空間 juna21
安井みゆき写真展 「青い草」
作家は何を感じたのだろう。
作家は何が面白かったのだろう。
作家は何を伝えたいのだろう。
作家は何が言いたいのだろう。
(C)


〔ニコンサロンbis新宿〕新鋭たちの写真空間 juna21
八木隆太写真展 「蜃気楼」
作家は何を感じたのだろう。
作家は何が面白かったのだろう。
作家は何を伝えたいのだろう。
作家は何が言いたいのだろう。
(C)

2012/08/14

映画『PROMETHEUS』を観る

映画『PROMETHEUS』を観た。


「人類の起源」を盛んに宣伝されているが、『ALIEN』のリメイクであると言っていいだろう。
調べてみると『ALIEN』の前日譚として企画されたものであるという、似ていて当然であった。
CGはさすがにすごい、そういった進歩はしているのだが、作品として『ALIEN』を超えたのだろうか。
ハリウッドも旧作に頼らざらるを得ないのは悲しむべきことなのだろう。
(A-)

2012/08/09

復刊ドットコム 『のらくろ喫茶店』 田川水泡 著 を読む


本著は1980年に「丸」で連載された作品を1981年に単行本として発刊し、2012年に復刊したものである。

ずいぶんと長閑な作品である、32年前までこのような作品が発表されていたことに驚きを覚える。
この作品で山猿軍と戦っていたのらくろが民間人となり所帯を持ち自分の仕事を持ち独立する。
戦前戦後の激動の世の中をこうした作品が乗り越えてきたのは稀有なことである。
もうこういった作品はうまれることはあるまい。
(A)

2012/08/01

映画『おおかみこどもの雪と雨』を観る

映画『おおかみこどもの雪と雨』を観た。

アニメーションを観るとき、どうしてもスタジオ・ジブリ、宮崎駿氏と高畑勲氏の存在と比較してしまう。
たぶん、制作者たちも充分に意識したことだろうと思う。
スタジオ・ジブリと宮崎駿氏・高畑勲氏の存在はアニメーション界のスケールなのだ。
宮崎駿氏・高畑勲氏は「引退」の二文字を背負って作品を創る年齢であり、後継者がどうなるのか注目される。
スタジオ・ジブリ内からも若い世代が現れているが、外からも現れていい。
この制作者たちも頭角を現したと言っていいのだろう。
そうなると楽しみなのは老獪なベテランたちの行動である。
いい作品が出てくればくるほど「あんなもの創っちゃいけません」と言いつつ新たな作品を創り出すだろう。
来年あたりには新しい宮崎駿氏・高畑勲氏の作品を目にすることができるかもしれない。
(A)

早川書房 ハヤカワ文庫 JA1060 JAイ 7 3 『The Indifference Engine』伊藤計劃 著 を読む

本著は2012年に文庫本として刊行された。

この作家の作品を読むのはこの著書で3冊目なのだが、前2冊同様非常に苦戦した。
『ハーモニー』で述べたのだが、リズムがつかめないので疲れるのだ。
文章も濃厚であり、このリズムが合うのなら絶賛するのであろうが…。
頭脳明晰の時に読み直してみようかと思うのだが…。
(B)